西川製作所 社長人物伝
同友会に入会し、松岡塾で勉強するようになって自分自身の経営に対する姿勢が、どんどん変わっていった。
まず、変わったのは、
「仕事はお金を稼ぐこと。お客さまや社員のために役に立つことは、その延長線上にあり、ずっと先の話だ。」
だと思っていたものが、
「お客さまに役に立った結果が、売上として会社にお金が入る。さらにその結果、利益として会社にお金が残るようにするのが経営という認識になった。
また、若い人（自分も含め）は、お金よりもやりがいや充実感・社会の役に立つ自分になることを求めている。」
と考えるようになった。
2007年にHPを開設。
HPは、結婚した当初（2002年頃）からこれからは、ネットの時代が来ると思っていて、
HPを自作したりして多少研究をしていました。
同友会に入会し、各企業にかなり、インターネットやメール環境が整いつつあった事を知ったので、
どこかいいHP制作会社がないかと思いながら社業をしていたら、テレアポで製造業に強いHP製作会社ですという企業から連絡があり、HP開設に踏み切った。
同年、若い社員さんが、2名ほぼ同時期に入社した。
それから社内の空気が一気に変わり始めた。
私のやりたいことを若い社員さん3人が協力してくれて、社内会議をするようになったり、会社の楽しみとしてボーリング大会を企画したりした。
HPからも新規のお客さまが入るようにもなった。
2008年5月には、3名のパートさんも入社し、社内の雰囲気が変わっていくさまを感じながら、順風満々だと思っていた。
同年、私のやり方に以前から不満を持っていた古参社員さん（僕が入社する10年以上前から弊社に勤めてくれていた）が、
会社の空気が僕に追い風になっているのを感じ、退社することになった。
私は仕方がないと思っていたが、それが後々にも影響が残ることを理解できていなかった。
9月、リーマンショックが世界中を襲うことになる。
11月ころから、急激に受注の低下・受注していた製品の取り消しなど予想をはるかに超えた不況が弊社にも襲いかかった。
ひどい月は月商1/10になった月もあり、1年以上続いた大不況の中で、何の手も打てず社内の閉塞感・危機感が、社内の雰囲気を暗くしていった。
2009年2月、2007年に入社した社員さんの一人が退社。
それを受けて、他の社員さんも会社の将来展望に危機感を持つ人も出てきた。
そんな会社の状況を危惧して父が週1で会議を行うことを提案してくれた。それ以前に会議をしていた頃は、会議なんて必要ないと言っていた父が、
会議の場を持つようにと言ってくれたことは、私はすごく嬉しかった。
会議では、全員の情報の共有とコミュニケーションを主体として行い、
少しずつ会社が改善されていくのを感じた。
2009年・2010年と苦しい時期が続きましたが、2010年末頃から明るい兆しも見え始め、
2011年に社員さんを採用。
さらに老朽化したMCをやむなく更新した。
2012年にも社員さんを採用して、基盤整備を進めながら社業の発展の築き直しをしていく最中、
2008年に入社してくれたパートさんが、退社。
人が育っては辞め、育っては辞めという繰り返しをしている事に危機感を持っていた社員さんが、
これ以上この会社にいても将来はないと判断をして、退社をしたいと言ってきた。
それまで、私自身は、打てる手は打ち、
最善は尽くしてきたつもりだったが、自分が
いかに社員さんやパートさんを見て来なかったかを痛感。
皆に謝罪をして、
これから全スタッフとの信頼関係構築に向けて心改にして向き合うことを決心した。
HOME > 西川製作所 社長人物伝