西川製作所 社長人物伝
弊社の創業者の父(私から見ると祖父)にあたる五郎が、
これからは工業の時代になるからと言って、創業者の兄と創業者である父である弟に鉄工所をやるように薦めたのが、弊社発足の始まりです。
創業者は、夜間の定時制高校に通いながら、昼間は鉄工所で働きました。
昭和40年(1965年)、結婚をきっかけに独立開業をします。スタートは、兄の工場を間借りして開業。
しばらくして、現住所(2012年9月現在)の場所に工場開設しました。
汎用旋盤のモーターを標準より1ランクあげて使う・リミットの細かい製品でも粗引き仕上げを分けず
きちんと仕上げる・夏場は、モーターが焼けるほどバリバリ削る(機械のフタを開けて扇風機を当てて冷やす)など、
開業当初から独自の工夫を凝らしていました。
開業から3年で自宅の建設費を完済するなど景気の上昇・受注の順調な滑り出しなどの話を聞いています。
開業当初は、研磨も手がけておりましたが、フライスの仕事が忙しくなるなどの理由により撤退。
現在のNC旋盤・マシニング加工を主体とした切削加工の中でも精密機械部品・難易度の高い製品へのシフトを
して行きました。
オイルショック・ドルショックの時などは、仕事がなく、毎日、釣りに行っていたなどのエピソードも。
また、NC旋盤(数値制御工作機械)の出始めにNC旋盤の導入をし、他社との差別化を図り、
知人に修行をさせて欲しいと言われるとしばらく弊社で預かり、修行をさせては、独立あるいは、
親元へ返すということを行なっていました。
修行寺のような会社だったため、社員が増えることなく、
息子である立実康に引き継ぐまで少人数での企業規模のまま推移してきました。
創業者は、【品質・納期を徹底して守る】・【3方良しの経営】・【仕入先さまには選ばれること・お客さまは自社が、
選べること】が大事だと言っており、現在でもその精神を受け継ぎ経営を心がけています。
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